しんぶん赤旗の「主張」
日本共産党創立90周年
新しい時代の希望を開く決意
天皇中心の暗黒政治のもと、戦前の日本がアジア侵略に突き進んでいた1922年(大正11年)7月15日、「国民が主人公」の民主政治実現と侵略戦争反対の旗を掲げて日本共産党が創立されて、きょうで90周年を迎えました。
戦前、戦中、戦後と幾多の曲折はありましたが、日本共産党は困難に屈せず、歴史を切り開いてきました。創立90周年にあたり、各界の方々から心をこめたお祝いと温かい励ましをいただいたことに、改めて心引き締まる思いです。
苦難打開を立党の精神に
「いまこそ、ほんとうにやってくれよという気持ちです。国民が求めている日本をつくるために」(品川正治さん)、「この辺で庶民の味方、共産党政権になると日本も変わるでしょうね」(石川文洋さん)、「まっとうに働いても生きていけない社会の仕組みもあらためてほしい。日本共産党の役割は大きい」(米倉斉加年さん)…。各界からのメッセージには日本共産党に大きくなって政治を変えてほしいとの気持ちがあふれています。
いま震災からの復興に取り組む活動でも、原発からの撤退を求める活動でも、消費税の増税や環太平洋連携協定(TPP)参加に反対する活動でも、日本共産党と幅広い方々との共同が広がっています。創立いらい立党の精神としてきた「国民の苦難あるところ日本共産党あり」の伝統が力を発揮していると痛感します。
日本共産党は戦前公然とした活動を認められませんでしたが、創立直後23年9月の関東大震災に際し党員や支持者が救援に尽力し、そのさなかの弾圧で命まで奪われました。どんな時にも国民の苦難打開に力尽くす立場は、東日本大震災でも発揮されてきました。
「共産党の人たちに出会って、人の温かみや思いやり、感謝する気持ちにあらためて気がつきました。…頑張って生きなければ、そういう気持ちになりました」。大震災で被災し仮設住宅に暮らしながら日本共産党の一員となられた方からも、こんな手記が「しんぶん赤旗」に寄せられています。
創立当時日本共産党が掲げた生活擁護の要求のなかには、「8時間労働制」などとともに、金持ちほど負担が重い累進所得税など税制の民主化も掲げられていました。消費税増税に頼らず、ムダの削減と応能負担の原則で社会保障の財源を確保するよう求める今日の主張にも、それは貫かれています。
戦前の天皇制政府は日本共産党が掲げた「国民が主人公」と侵略戦争反対の主張に対しきびしい弾圧でのぞみ、多くの犠牲者を生みました。日本共産党が命がけでたたかった野蛮な天皇制は敗戦とともに終わり、どんな弾圧にもくじけなかったその主張は、戦後の憲法にしっかり刻まれています。
政治の岐路に立って
戦後日本共産党は、アメリカいいなりと財界・大企業本位の異常を根本からただすことが、日本の政治に不可欠だと訴えてきました。「草の根」からの共同の広がりの中で、このこともますます国民の共通認識になりつつあります。
日本はいま、政治と社会の危機と新しい時代への希望が交錯する歴史的な岐路に立っています。日本共産党創立90周年にあたり、強大な党をつくることによって新しい時代への希望を切り開くために、全力を尽くす決意です。
12年07月15日|しんぶん赤旗.
森本ふみお コメント: コメント募集中