的川泰宣先生の記念講演会
きょう(13日)午後1時から井原市民会館大ホールで、井原さくらライオンズクラブが認証30周年事業として、的川泰宣(まとかわやすのり)JAXA宇宙教育センター長を招いて 「青少年健全育成事業 記念講演会」を開催しました。会場には宇宙や天体、ロケットなどに関心のある子ども連れの親子など300人(主催者発表)が入場し、的川先生の話を熱心に聞いていました。先生は「小惑星探査機 「はやぶさ」と日本」と題し、はやぶさ打ち上げの計画から打ち上げ、小惑星「イトカワ」表面への降下、「イトカワ」からの離陸、この間の様々なトラブルをたとえ話などをして、素人に分かりやす説明してくださいました。「イトカワ」を離れてから行方不明になった様子、行方不明になったあとも休むことなく探し続けた様子が語られ、その根気強さに感動しました。捜し続けていた時、「イトカワ」から反応があり交信復活、この瞬間から、今度は地球帰還に向けての作業が始まり、この中でも様々なトラブルがあった様子が詳細に語られました。エンジントラブルの対応についても、担当者の「はやぶさ」打ち上げ直前のエンジン復帰の処置がされていたことが功を奏してエンジンが作動し無事地球に帰れたことなど細かく話されました。聞いていた私は(他の人もそうだと思いますが・・・)大変感激しました。講演は先生のお話が大変具体的だったし、各部門の担当者の人となりなども話され、トラブルのたびにどう対応したかなども克明に語られたこともあって、私が打ち上げの現場の操作室におり、カプセル回収まで操作室で苦労し、途中で落胆し、また、希望が出てきて、最後は成功を喜び合った一員になったような気分を味わいました。最後に質問時間が設定されていましたが、若い方々が矢つぎ早に専門用語も入れて質問し、先生が丁寧に答えておられました。こんな話はめったに聞けるものではありません。第二副会長の吉原さんが講師の紹介の時に言われましたが、きょう参加して非常にラッキーでしたし、感激しっぱなしの2時間でした。計画をしてくださったさくらライオンズのみなさん有難うございました。写真は、地球へ帰還している途中スタッフが、カプセルと切り離したのち大気圏内で燃え尽きてしまう「はやぶさ」に最後に地球を見せてやろうと角度を少し変更し、「はやぶさ」から見た地球(スクリーン左の写真)を「はやぶさ」のカメラで撮った7枚のうちの一番いい写りのものだそうです。
11年02月13日|日記帳.
森本ふみお コメント: コメント募集中