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「しんぶん赤旗」記事ご紹介

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終戦66周年記念日にあたって 朝宣伝で訴え  「主張」  書記局長の談話

 0814DSC_0189 きょう(15日)は終戦66周年記念日にあたります。今朝の定時定点の朝宣伝はNTT前交差点でした。さすがにお盆とあって車の通行量は極端に少なかったです。きょうの終戦記念日に全国的な呼びかけで日本共産党が一斉宣伝を計画していました。この呼びかけに応え、朝の宣伝で、日本共産党のしんぶん赤旗の「主張」「終戦66年 震災・原発事故のさなかに」と日本共産党市田忠義書記局長の談話「終戦66周年記念日にあたって」という2つの訴えを中心に演説を構成し、通行人やご近所の方に心を込めて訴えました。

終戦66年

震災・原発事故のさなかに


 いまから66年前の1945年8月15日も暑い夏の日でした。31年9月の「満州事変」以来、日中戦争、アジア・太平洋戦争と15年間にわたる戦争で、2000万人を超すアジア諸国民と310万人以上の日本国民を犠牲にした戦争に日本が敗れ、降伏を認めた日です。

 終戦66年のことしの「8・15」は、戦後最大の東日本大震災と、いまだ収束のめどが立たない東京電力福島原発事故の中で迎えることになりました。戦争の惨禍に思いをはせ、平和への決意を新たにするとともに、あらためて日本のあり方を見つめなおす機会です。

政治が根本から問われる

 66年前の日本の敗戦は、「勝ち戦」を信じ込まされ、戦争に駆り出されていた多くの国民にとって大きな衝撃でした。敗戦によって初めて空襲など「被害」の体験とともに、大義のない侵略と領土拡大でアジア諸国民に被害を与えた「加害」の責任に向き合うことになった国民も少なくありません。

 ことしは、中国への侵略を本格化させた「満州事変」から80年、アジア・太平洋戦争に突入した41年12月8日の開戦から70年の節目でもあります。マスメディアなどでいまだに「日本はなぜ戦争へと向かったのか」と問い返され続けていること自体、戦争がもたらした傷跡の大きさを示すものです。

 戦後つくられた憲法は「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し」と明記しました。敗戦はそれまでの日本のあり方、政治のあり方を根本的に問い直すものとなったのです。絶対主義的な天皇制は国民主権の政治制度に変わり、侵略戦争を推進した旧軍隊は解散させられました。同時に日本を事実上単独占領した米軍のもとで再軍備が進められ、日米軍事同盟が結ばれていくことになります。

 財閥は解体されましたが、アメリカと結びついた財界・大企業は戦後も復活・強化を続けます。今日深刻な事態をもたらしている原発事故も、核戦略と一体になったアメリカの政策と、日本の政府・電力会社などによる「原発利益共同体」がもたらしたものです。

 戦後66年、未曽有の災害となった東日本大震災と東電原発事故は、戦後の日本のあり方を、あらためて根本から問うものとなっています。「原発震災」を警告してきた地震学者の石橋克彦氏は、戦前の旧軍隊になぞらえて国策として進められた原発建設を批判します。

 旧軍隊が「大本営発表」で国民の批判を抑え込んだように、原発でも「安全神話」をふりまきマスメディアを総動員して批判を封じてきました。原発事故で「安全神話」が根底から崩壊したいま、原発からの撤退を求める声がほうはいとわきあがるのは当然です。

反対つらぬいた党の存在

 「ひとり共産党は終始一貫戦争に反対してきた。従って共産党は他党にない道徳的権威を持っていた」―。かつて自民党の党内研修用の教科書が書いた言葉です。

 規模こそ違え、今日もまたかつてない原発事故のなかで、原発推進に反対をつらぬいてきた日本共産党の主張が見直されています。

 2年前の政権交代をピークにした「二大政党」制は、行き詰まり破綻しました。新しい政治を探求するうえでも、戦争にも原発にも反対した党があったと、国民に知ってもらうことが大切です。

終戦66周年記念日にあたって

日本共産党書記局長 市田 忠義


 日本共産党の市田忠義書記局長は、15日に終戦66周年記念日を迎えるにあたり、次の談話を発表しました。


 

 一、終戦66周年記念日を迎えるにあたって、日本共産党はあらためて、先の大戦で犠牲となった内外の人びとに心から哀悼の誠をささげるとともに、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」(日本国憲法前文)決意を新たにし、アジアと世界の人びととの友好と連帯の旗をいっそう高く掲げる決意です。

 一、ことしの終戦記念日を、日本社会と国民は、東日本大震災と東京電力福島第1原発の爆発事故という、戦後かつてない苦難と辛苦のなかで迎えることになりました。日本共産党は、この災害で犠牲になられた方がたに、あらためて心からの哀悼の意を表明するとともに、自宅や生業(なりわい)を失い、放射能から逃れるために避難所生活を余儀なくされている方がた、放射能による二次、三次被害や風評被害などによって重大な打撃をうけている農畜産業者・漁業者の方がたにも、心からお見舞い申し上げます。

 一、日本国民は、終戦直後の荒廃した焦土のなかにあっても、「平和で豊かな新生日本の建設」への熱い思いを胸に、さまざまな障害や困難に直面しながら、ともに手を携え、戦後の復興のために力をつくしてきました。

 今回の大震災・大津波では、東日本の太平洋岸を中心とした大勢の人びとの生活を一変させてしまいましたが、日本中の人びとから温かい励ましや援助が届けられています。前途が多事多難であることは明らかですが、国をあげた救済と支援によって、震災前よりも固く深い絆で結ばれた地域共同体を再生させることは可能だと確信します。

 一、また、福島第1原発の問題は、地震列島である日本の各所に原発があることの危険性を、これ以上ないほどに浮かび上がらせました。深刻な原発事故がいったん発生すれば、人類はそれを制御できず、空間的・時間的・社会的に危機的な影響が広がることは、日々体験していることです。

 原発事故は地震や津波と同じではありません。戦争と同様、人間の手になるものだからこそ、人間の手で止めることができます。原発によって、戦後、営々としてきずきあげてきた生活と経営が、失われることが二度とないよう、ただちに原発からの撤退を決断すべきときです。放射線による被害者を出さないために、「原発ゼロの日本」をめざすとともに、「核抑止」政策と決別して「核兵器のない世界」を実現することは急務です。

 日本共産党は、国民にふりかかる苦難をとりのぞき、国民の命とくらしを大切にすることに全力をつくす新しい政治をきずきあげるために、全力をつくす決意です。