しんぶん赤旗日刊紙の「主張」 「再編」見直し合意 「普天間」の無条件撤去は急務
日米両政府が2006年に合意した在日米軍「再編」計画を見直した新しい共同文書を、当初の予定より2日遅れで発表しました。
米軍「再編」計画の見直しは、沖縄での新基地建設計画が沖縄県民のたたかいで行き詰まったことが大きな背景です。共同文書の発表が遅れたのも、新基地以外の案が示されていないことに米議会が反発したためです。破綻した新基地建設計画にしがみつくのではなく、普天間基地を即時閉鎖・無条件で返還させることこそ県民・国民の願いに応える道です。
新基地の見通し立たず
米軍「再編」計画の見直しは、これまで普天間基地を撤去し名護市辺野古に新基地を建設するのと「ワンパッケージ」(一括)で沖縄の米海兵隊の一部をグアムに移すとしていたのを切り離し、新基地建設を待たず海兵隊を移動させるというのが柱です。アメリカの戦略にもとづく勝手な変更ですが、その背景には新基地建設の見通しが立たず、アメリカ議会からは軍事費の削減も迫られているという事情があります。米議会関係者などからは新基地建設はあきらめ、普天間基地は嘉手納基地に統合するなどの案が出されています。 続きを読む »