高梁9条の会は6月9日、高梁総合文化会館で「結成8周年記念市民の集い(兼総会)」を開き会場いっぱいの約100人が参加し、市役所会員有志が作詞作曲の「高梁9条の会の歌」を元気に合唱して開幕。
開会の挨拶で靍理恵子代表世話人が「改憲の動きが強まっている今こそ会の活動が大切。手を携えてがんばりましょう」と訴えたあと、総会では、会員が個人・団体あわせて116人になったこと、市民からの会に寄せられた9条を守る署名が9,440人になり、目標(有権者の過半数)の66%に達したことが報告されました。
新年度の活動計画では ”憲法を憲法でなくしてしまう96条改正を許さない”ため、総会決議として各政党に要請文を送ること、毎月の共同行動の継続、平和の鐘つき、映画「ひまわり」の上映会(10月27日)などの取り組みが確認されました。
討論では「会は9条を守る1点で手を結んで活動しているが、広く9条を脅かす全ての動きを許さない活動・9条を生かす活動にも取り組んでほしい」などの積極的な意見が述べられました。
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総会後の集いでは、新日本婦人の会作成の「憲法紙芝居」(プロジェクター活用)が上演され「96条改正」のねらいなどもわかりやすく解説されました。
記念講演で岡山大学・中富公一教授は、「そもそも憲法とは何か。国民の総意に基づいて定められた日本国の礎だ」としたうえで「国防軍保持」などをうたった「自民党憲法改正草案」を現行憲法と対比しながら問題点を全面的に指摘し「改憲草案は、権力を縛る憲法から国民を縛る憲法にして、国のあり方そのものを元から変えてしまう危険な内容」であることが解明されました。
参加者からも「公益・公の秩序と表現の自由との関わり」などについて質問が出されました。
また、集いでは、高梁市民のみなさんへのアピール「憲法9条を守る一歩をあなたもご一緒に」を採択。7日付山陽新聞に掲載された地元小高下町在住の川原國武さん(87)の「戦争体験を語る」の特集記事の朗読、会場外のロビーでは、9条の会世話人の石部誠市議収集の「戦時中の生活用具」が展示され参加者の目を引いていました。
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集いの参加者からは「自民党の草案は改憲ではない、旧帝国憲法の現代版でありとんでもないものだ」(50代男性)、「憲法改正に反対の気持ちが強まった」(50代女性)、「講演は少し難しかったが、いま国民が声を上げないと、日本はアメリカの僕になって人を殺し・殺される恐ろしい国になる。自分の生ある限り”9条変えるな”の声を上げ続けたい」(70代男性)、また、9条の会について「歴史ある活動になってきていることを誇らしく思う(女性)、改憲の動きに機敏に対応した新たな活動の展開を」(50代男性)などの感想や提言が寄せられました。
集いでは、会の活動募金17.100円が寄せられ、会へ加入される人、署名を寄せられる人もありました。また、高梁市の近藤隆則市長、平田守教育長、小林重樹市議会議長から激励のメッセージが寄せられるとともに、山陽新聞や地元の吉備ケーブルテレビからの取材もあり後日報道される予定です。
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次回の共同行動94回目は、6月22日(土)10:30から、成羽地域を各戸訪問して宣伝・対話・署名活動を行う予定です。
◎映画「ひまわり」~沖縄は忘れない あの日のことを~上映のご案内
◇と き 2013年 10 月 27 日(日) 14:00~16:00
◇と こ ろ 高梁総合文化会館大ホール
◇主 催 高梁9条の会
◇後 援 高梁市 高梁市教育委員会 高梁文化協会 吉備ケーブルテレビ
山陽・朝日・毎日・読売新聞社
◇協 力 券 一般1,000円(当日1,300円) 大学生800円(当日1,000円)
高校生以下500円
◇試 写 会→ 7月27日(土) 14:30~ 高梁総合文化会館会議室(2F)
(高梁9条の会事務局)