自衛隊が国民監視？あべこべでしょう。
６日の日本共産党の志位和夫委員長の記者会見には驚かされた。自衛隊の情報保全隊という部隊が、イラク派兵反対の団体、個人を監視し、写真も撮っていたというものだ。久間防衛相は、「写真や資料は処分しているから」と言っているが、肖像権含めた基本権人権を侵しており、憲法違反という自覚がない。自衛隊についての考え方はいろいろあっても、軍部が独走し、憲兵が国民を監視したという戦前の反省のうえに“文民統制（シビリアンコントロール）は必要”というのが政府も含めた国民のコンセンサスだ。「監視されるのは自衛隊、あなた方の方なんですよ」と言いたい。自民党の「新憲法草案」１２条には、国民より「公の秩序」を優先させることが定められている。憲法を変えたら、「情報保全隊」の腕章をつけた隊員が銃剣を突きつけて、反戦活動をする私たちに、「君たちの行為は、公の秩序を乱すものだ。逮捕する」となるだろう。今の憲法のもとでもっと平和と民主主義の運動強め、改憲を許さない国民合意をつくらなくては…。
