2007/8/4 土曜日

参院選の結果をどう受け止めるか

Filed under: よろず記録帳 — seibu-tiku @ 12:16:22

参院選が終って、ほぼ1週間がたちました。この間、「日本共産党がなぜ躍進できなかったのか」ばかりを、スローガン、宣伝方法にはじまって戦略、戦術まで含めて考えていました。志位委員長も2度の決起集会で、街頭演説への参加者の多さや反応のよさ、政策的、政治的対決軸の鮮明さを紹介し、「このチャンス逃してなるものか」と熱く語っていました。

rimg0015.JPG 7月16日に岡山駅前で訴える志位委員長

私も「こんなにたたかいやすい選挙はない」と感じていましたし、今回の参院選のポイント、キーワードであった「自らの選挙」として、“楽しく”といえば誤解を招くかもしれませんが、春名さんの万歳のシーンをイメージしながら、最後まで奮闘することができました。だからショックは大きかったのですが、視点を変えて有権者のみなさんの思いに立てば、「予想どおり」の会心の結果だと思えるようになりました。小泉劇場に惑わされて、いざ自分の足元をみれば、不安なことばかり。しかし、閣僚の不祥事や無反省、国民感情からかけはなれた姿勢、態度、行動に有権者は「いいかげんにしろ」と怒りをつのらせていたのだと思います。「成長を実感に」、「自民党が負ければ株価が下がる」、などとうつろなスローガンや脅し文句、それに民主党攻撃に終始する安倍首相に対し、ほとんど暴動、革命の規模に近い形で「ノー」の審判が下ったのではないでしょうか。ヤフーの意識調査で、「民主党の勝利の要因」を問うていました。65%の方が「他の政党に魅力がなかった」と答えていました。今回の選挙の結果は、安倍自民・公明政権への国民のうねりのような怒りが生み出したものなのです。この先、国民の期待にどう応えるかが、すべての政党、政治家に問われます。いわゆる事務所費問題に象徴される「政治とカネ」、安心できる年金制度の確立などと合わせて、11月1日に期限の切れるテロ対策特別措置法の延長問題が一つの焦点となるでしょう。現在もアフガニスタンでは、タリバンによる韓国人ボランティアの人質事件が続いています。アメリカの無法な戦争に日本が再検討なく協力すれば、平和憲法への各国からの信頼や期待が失われ、逆にテロの危険が高まります。日本と世界の将来にかかわる大問題です。国民の期待に応えて、民主党や他の野党と連携・協力関係を強めて、あたらしい政治の流れの実現におおいに力をつくしたいと思います。野党のなかで抜群の草の根の組織力を持っている日本共産党の出番の時だと思います。

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