2007/10/8 月曜日

10月なのにニイニイゼミ

Filed under: よろず記録帳, 地域の話題 — seibu-tiku @ 20:08:19

7日のお昼過ぎ、矢掛町横谷を車で走っていると聞こえてきたのです。「ジーー…」という鳴き声が。「まさか、そんなバカな」。わが耳を疑い、すぐに車をUターンさせ、そのセミが鳴いている民家のなかの大木のそばに車を停めました。やっぱり間違いありませんでした。たしかに、秋の鳴く虫が樹上からアオマツムシ(?)、草むらからは、エンマコオロギやササキリなどが鳴いていますよ。でもこれはまぎれもなく、ニイ二イゼミ(もちろんオス)なのです。「証拠写真が絶対に要るよな」と思い、デジカメを構えて探しましたが見つかりませんでした。帰宅してネットで探すと、ある方が1947年10月3日に倉敷市でニイニイゼミの鳴き声を聞いたのが岡山県内で最も遅い記録だそうです。でもそんなことより、仲間がいない中、もちろんパートナーもいない中、一生懸命鳴いていたセミが哀れでした。今年9月は岡山市でも真夏日(気温が30度以上の日)が23日と記録を更新したそうです(毎日新聞9月29日付)。本来、越冬して来年成虫になる予定だったのが、暑い日が続いたため、思わず成虫になってしまったのか、それとも最近の夏にはばをきかせているクマゼミの大きな鳴き声を避けてこの期に成虫になったのか、いずれにせよ、繁殖の機会をのがしているニイニイゼミ。早く温暖化をくい止め、微妙な生態系のバランスを崩さないようにしなければと思いました。

コメント (1) »

  1. すごい観察、記録的ですね。温暖化問題は深刻だと感じますね。

    コメント by 大野 — 2007/10/10 水曜日 @ 17:30:50

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