ネルソンさんから聞いた戦場の真実
11日、総社市内で、元アメリカ海兵隊員のアレン・ネルソン氏による「戦場の真実」講演会が行なわれました。ニューヨーク生まれのネルソン氏は、18歳でアメリカ海兵隊に志願。本国と沖縄で人を殺すための訓練を経て、ベトナム戦争に参加し、70年に除隊しました。今は、青少年問題に取り組んでいます。96年から、日本とアメリカで、戦場という過酷で残酷な現実を語り、戦争の悲惨さと平和の尊さを講演してまわられています。
講演では、戦争と戦場のリアルが伝わりました。①兵士になるのは、貧しい若者だということ、②軍隊は、人殺しの訓練をするところで、疑問を持たずに命令に従うことだけを求める、③敵は、自分たちと同じ人間ではないと洗脳させる、④戦場は、腐乱臭、血や硝煙の臭いに覆われて、どんな映像でも伝わらないひどいところ、など…。ネルソン氏は、アメリカ本国では「牛の目」を標的に射撃訓練したのち、沖縄では人型の射的の真ん中(股間)を狙う、実践的で、相手を即死させずに苦しませる殺人訓練にエスカレートさせられた経験を紹介し、軍隊が、「KILL!」(「殺せ」「殺したい」)と叫ばせる殺人マシンをつくりあげるという本質を語りました(写真の黒板参照)。ちょうどこの日から3日間、県北の奈義町の日本原演習場で、アメリカ海兵隊と自衛隊が共同訓練します。昨年の訓練模様で公開された映像では、人型標的が使われていました。専守防衛が建て前の自衛隊が、実戦経験を積んだアメリカ海兵隊員から、人殺しの手ほどきを受け、憲法改悪後にいつでも共同で参戦できる準備が行なわれていることを見逃してはなりません。
女高生から90代の年配者まで、本当に幅広い参加者で集会は盛り上がりました。ネルソン氏の痛苦の体験基ずく語りに、皆感動していました。特に、”9条は大切だ。世界に広めよう”の熱い訴えには大きな拍手で応えていましたね。
我々もともに頑張りましょう。
コメント by 難波正吾 — 2007/11/17 土曜日 @ 21:35:55