倉敷市長、「チボリ公園」の市民公園化拒否
昨日、倉敷市議会代表者会議で、古市倉敷市長は、県から申し入れのあった「チボリ公園」の市民公園化を受け入れない態度を明らかにしました。このチボリ公園は、もともと岡山市制100周年事業のひとつとして、当時の長野士郎県知事や県内財界などが、岡山市に押し付けてきたもの。「夜型レジャーランドを自治体が税金でつくるのはおかしい」と住民運動がおこり、市長選挙で「見直し・再検討」を掲げた安宅氏が当選し、数ヵ所の住民説明会での「反対」多数の声にもとづいて中止されたもの。その後、県自身が第3セクターの形で、事業・運営することを決めて、倉敷駅北側の工場跡地につくったのが今の「チボリ公園」です。当時のバブル経済と「リゾート」ブームに県が乗っかってはじめた、住民福祉に関係のない事業だったのです。観客数が毎年減少し、赤字補てんにも多額の税金が投入され、行き詰った末、倉敷市に押し付けようとしたのです。毎回の県知事選で、「チボリ公園に県民の税金をつぎ込むな」という政策をかかげ、共産党含む民主団体が選挙をたたかってきました。石井知事は、倉敷市が市民公園化しないことを決めた以上、これ以上の無理強いはやめ、原因と責任を明確にしたうえで、「チボリ公園」の撤退を決断すべきです。